こんな仕上げも出来ます!~フォーフィニッシュ前編~

faux finish

Benjamin Moore は、フラット(平滑)に塗るだけではなく、様々な風合いを実現する特殊な仕上げが、簡単にDIYで出来るツールを取り揃えその方法もショップでレクチャーしています。

Faux Finish とは
faux(人造)Finish(仕上げ) 人造的に仕上げられた物で大理石や木目、メタリック等の質感に似せた模様を描き、壁や家具の装飾を行う技法で、擬似塗装とも呼ばれています。

 


 

フォーフィニッシュ

IMG_6324

写真はBenjamin Moore大阪ブランドショップの洗面所の一面の壁を写したものです。

これは、初めて特殊仕上げの約1時間程度のレクチャーを受けた方々が、その直後にペイントされたものです。

このような特殊な塗装仕上げをDIYで可能です。

この6つのパターンのような仕上げ方法を詳しくご紹介しします。

 


 

基本の準備

名前つき

今回は上段の【1】から【3】の前編

Benjamin Moore は、乾くのがとても早く、誰が塗ってもフラット(平滑)に仕上がるのが特徴の塗料です。

その為、写真のような仕上げにするには、ペイントの乾きを遅らせる必要があり、通常のペイントにGLAZEという乾燥遅延剤を加えます。

または、すでにGLAZE(乾燥遅延剤)の入っているペイント“Metallic&Pearl Paint”を使用します。

 

まずは、6つのパターンいずれも共通の準備をします。

■準備する道具(共通)

準備するもの

〇きりふき
〇マスキングテープ
〇マスカー
〇バケット
〇ローラー+ローラーハンドル
〇ゴムベラ

■ベースとなる色

Aura (matte) HC-48 “Bradstreet Beige”

ベースとなる色(ここでは淡いベージュ色)を壁全体に2回塗りし乾燥させます。

(通常の壁を塗るときと同じ要領です)

HC-48 Q HC-48 “Bradstreet Beige”

 

■パターンをつける色

Metallic 01 “Pearlescent White”

すでに“GLAZE”が入っているメタリック色のペイントです。

メタリックパールセントホワイト “Pearlescent White”

 

■パターンをつける色(【1】【3】【5】のみ)

Aura (matte) 2143-10 “Sage” + “GLAZE”

バケット等に3(Aura):1(GLAZE)の割合で入れ、ゴムべら等でよく混ぜます。

2143-10 Q2143-10 “Sage”

GLAZE“GLAZE”

 

 


 

【1】スポンジング

スポンジ(海綿)でたたいてニュアンスをつける仕上げ方法

IMG_6338

■追加ツール

海綿スポンジ

★スポンジング

≪1≫ベースとなる色 HC-48 “Bradstreet Beige” が完全に乾いてから、施工箇所をマスキングテープで養生します。

≪2≫施工する面に霧吹きで軽く水を吹きかけます。(軽く湿気を与える程度に)※水が垂れるほど吹きかけないよう注意してください。

≪3≫スポンジ(海綿)を水に浸して、しっかりと絞って水分を切ってから、Metallic 01 “Pearlescent White”を軽くつけます。

いきなり塗装面には付けず、まずマスカーの上などでスポンジについたペイントの量を調整し、力加減とパターンの出方を確認します。塗装面に、その力加減でパターンを付けていきます。

その時、手首を返すなどして、パターンの向きをランダムに変えるのがコツです。

≪4≫一旦塗装面を乾燥させます。乾燥時間は、気候や室温、塗布量により大きく変わります。指で触っても付かない状態になったら、二色目の2143-10 “Sage”にGLAZEを加えて良く混ぜた塗料を一色目同様に、スポンジにつけて≪3≫と同じ要領でパターンを付けていきます。

ハニコム種(海綿)“ギリシャ産 最高級天然海綿スポンジ”

 


 

【2】デニム

チェックローラーでデニムの生地目のようなパターンをだす仕上げ方法

IMG_6340

■追加ツール

チェックローラー

ウエス

デニム

≪1≫ベースとなる色 HC-48 “Bradstreet Beige” が完全に乾いてから、施工箇所をマスキングテープで養生します。

≪2≫施工する面に霧吹きで軽く水を吹きかけます(軽く湿気を与える程度に)※水が垂れるほど吹きかけないよう注意してください。

≪3≫Metallic 01 “Pearlescent White”を塗装面にローラーで軽く塗る。この時、ペイントを軽くのせるイメージで、つけ過ぎないのがコツです。

≪4≫その上にチェックローラーを転がしてパターンを付けていきます。≪3≫で塗ったペイントを掻き取っていくイメージで、チェックローラーに付いたペイントを 都度、ウエスで拭き取りながら、ゴロゴロ転がしていきます。※縦方向と横方向のパターンは直角になるようにすると、生地の風合いが出ます。

IMG_2492

“チェックローラー”

 

 


 

【3】ラギング&スポンジング

布(ウエス)、スポンジで叩いて模様をつける技法

IMG_6336

■追加ツール

刷毛(ハケ)

ウエス

海綿スポンジ

③

 

≪1≫ベースとなる色 HC-48 “Bradstreet Beige” が完全に乾いてから、施工箇所をマスキングテープで養生します。施工する面に霧吹きで軽く水を吹きかけます。(軽く湿気を与える程度に)※水が垂れるほど吹きかけないよう注意してください。

≪2≫2143-10 “Sage”にGLAZEを加えて良く混ぜた塗料を 刷毛(ハケ)を使って、ランダムにのせていきます。

≪3≫その上をウエスで、塗料をぼかすように叩いていきます。

≪4≫一旦、乾燥させます。

≪5≫海綿スポンジを水に浸して、しっかりと絞って水分を切ってから、Metallic 01 “Pearlescent White”を軽くつけます。事前にマスカーの上などで、スポンジについたペイントの量を調整し、力加減とパターンの出方を確認してから、塗装面に付けていきます。

 


 

いかがでしたでしょうか。なんだか挑戦できそうな気がしてきませんか?

実際にショップで、ペイントレッスンもやっています(要予約)

お気軽にお問い合わせください。

下段【4】~【6】のパターンは次回の後編でご紹介します。

お楽しみに~♪

 

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