大事な下地処理 / サンドペーパー等
2018/06/20
下地の処理について
下地?といわれても何の事?とお思いになる方も少なくはないと思います。
料理で言うところの下ごしらえ、化粧で言うところの洗顔やファンデーションといった所でしょうか、もちろん下地の良し悪しでペイントの仕上がりにも差が出ますし、ペイント中のトラブルを未然に防ぐ役割も果たしてくれます。
難しいことでは無いのでまずはよく塗る面の状況を観察してから取り組みましょう!
壁紙・クロス
ごく普通の壁紙(クロス、ビニールクロスとも呼ばれています)の場合は薄めた中性洗剤で表面を拭き、ホコリ・汚れ・油を落とします。
特にキッチン周りの油飛びのよごれや、汚れがひどい所は入念に行いましょう。
油やゴミが付着した部分には塗料の密着力が低下するのでここは手が抜けないところです。
壁紙に拭き掃除の水気がなくなりましたら塗装を行える下地が完了です。
アクセントウォールをする際の塗り分けにはコーク材を御使用ください。
尚、特殊加工された壁紙(防汚撥水等)、布壁紙にはペイントが適さない場合がありますので壁紙の素材を一度ご確認ください。
素地木材、木製サッシ、塗装済家具、旧塗装面
素地木材・木製家具の場合
表面が荒れている箇所は空研ぎサンドペーパー#120番~#400番等で整え、木屑や研ぎ粉を空拭きして表面のゴミを落としておきましょう。
素地の木材は塗料を吸い込む性質があるので、シーラー(下地充填剤)等で下塗りを行います。木目等で色の染まりが左右する為、数回に分けて上塗りを行うこともあります。
すでに塗装のされている木製サッシ・木製家具、旧塗装面の場合には壁紙と同様、薄めた中性洗剤で表面を拭きホコリ、汚れ、油を落とし曲面でも研ぎやすい3Mの「スコッチブライト#7447」(サンドペーパーで言う所の#320程度)で一度研磨してから塗装しましょう。
化粧板・化粧合板・化粧ドア
化粧板・化粧合板・化粧ドアは基材(合板、集成材、単板積層材など)の表面に、木目などの模様を印刷した樹脂やオレフィン、紙などのシートを張ったもの。
あまり塗装にはおすすめ出来る部材ではありませんが、平らな部分はサンドペーパーの#240番で研ぎ、曲線や入り組んだ所には3Mスコッチで研磨。
その後磁器タイルにも密着する「フレッシュスタートプライマー」(ベンジャミンムーア製)で一度下塗を行ってから塗装を行う。
IKEAや量販店の家具、住宅のドアの多くはこの材質です。
全てに密着するとは限らないので目立たない所で一度試すか、「どうせいつか塗り直すから塗ってしまおう!」のDIY精神で挑むか、ですね。
石膏ボード・プラスターボード
石膏ボード・プラスターボードとは高さ180cm幅90cmの石膏を紙で巻いた耐火材料。
室内の壁面の素材のひとつでかなりの頻度で使われている材料です。
綺麗な壁を求める場合に継ぎ目やビス穴のへこみをパテで埋め平らにする事でフラットで綺麗な壁を作ることができます。
1・継ぎ目の部分にメッシュ素材の目地テープを貼る
2・ヘラを使って厚付パテをテープの中までしっかり付ける
3・乾いたら#180のサンドペーパーで段差が無くなるように研ぐ
4・薄付パテを全体的にしっかり付ける
5・乾いたら#240のサンドぺーパーで段差が無くなるように研ぐ
ビス穴も同様にパテ付けをし研磨する。
綺麗に研ぎあがれば石膏ボードでの下地は完了です。
ダンボール入りパテ
従来のパテは金属で出来た一斗缶に入っていますが、ペイントナビではダンボール包装のパテを取り扱っています。
ダンボール入りなので1斗缶を潰す手間も省け、産業廃棄処理費も浮かすことが出来てエコロジー。
旧塗装の場合
水拭きをして表面の汚れ油を落とします。
#240番の空研ぎペーパーで表面のブツなどの突起物を馴らすように研ぎ、全体的に細かな傷を付ける事によって新しく塗る塗料の食い付きをよくします。
素材によってはシーラーなどの下地剤を一度塗布してから施工する場合もあります。
サンドペーパー
下地の処理で欠かせない道具No,1 それがサンドペーパーです
厚手の紙に研磨材が付いた物で#50番~#3000番位までラインアップがあります。
水を付けて研磨する「耐水ペーパー」
なにも付けずにそのまま研ぐ「空研ペーパー」があります。
ペイントナビでは現場で培った経験で「耐水ペーパー」を水をつけずに「空研ぎ用」のペーパーとして使用しています。
高い物では無いので用途に合わせて色々な番手をストックしておくのも良いでしょう。
サディングファイル・当て板
「サンディングファイル」と呼ばれる、俗に言う「当て板」「当て木」の様な道具もあります。
サンドペーパーを挟んで研ぐ便利ツールもあります。平らに研ぐ事が出来るのでフラットな壁を作る下地作業時に重宝します。
「下地」とひと言でいっても色んなパターンがありますが、基本的には「汚れを落として研ぐ」です。
最適な方法があるので分からない事や、どうしたらいいの?と悩んだ時はお気軽に”ペイントナビ”へご相談ください。
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